暁天の龍[初稿][随時更新]

[もののけ姫]

 

『もののけ姫』のゴンザの過去を書いて欲しいとリクエストいただいたので、現在それをちまちまと書き進めています。このページは書き進める都度に増えたり書き換えられたりし、初稿は次のページに残されて行きます。更新はTwitterでお知らせします。
 なお、最終稿は別に掲載されますので、ここには[初稿]と[途中稿メモ]の二種が残ります。[途中稿]の細かな変化は都度書き替えられる為、書き替えメモとして残す予定です。

※本文庫の親鍵について、詳細は[PREFACE]を御覧ください。

着想の話

 エボシ様については、宮崎監督が「遊女、白拍子であった可能性の肯定」「倭寇だった」「倭寇の頭領の妻だった」などの断片をインタビューなどで語っておられるので、拙稿では『佐毘売山異聞』に掲載した通りの設定を用いています。

 ところが、ゴンザについては全くこれっぽっちも情報がありません。仕方ないので、ゴンザの造形から始めます(似たような経緯でジコ坊も捏造されました)。

ゴンザとは

 まずゴンザをじっくり眺めてみる事にします。
 ゴンザは禿頭、髭の大男で、小袖に括袴という恰好、太刀持ちを連れています。ワラツトの頭目らしき動きをし、エボシの傍に控えているようです。
 なるほどわからん。
 太刀を持っているので、元は武家かもしれない。武士がエボシにくっついて来た、と考えるのは中々に「何があった!?」案件です。しかも太刀持ちを連れている。憧れだけでごろつきがそんな事を思いつくとも、エボシがそれを許すとも考え難いので、元からそういう身分だったとしてみます。
 何があってエボシに着いて行くことになったのか。付き合いは長そうですよね、信頼関係もある。
 ゴンザ、という名が本来は権左とか権三だったとしたらどうかなと考えると、ゴンザは三男かもしれない。武家の三男は家督を継ぎませんので、養子に出されたり寺に出されたりします。うん、寺に出されたから禿頭、というのはどうだろう。
 というわけで、拙稿ではゴンザは寺に奉公に出された武家の三男になりました。
 その武家の三男がエボシに出会う理由として、荘園に派遣される代官の補佐であった、と設定したところで、『佐毘売山異聞』に掲載したとおりにゴンザを造形したわけです。
 そのゴンザの過去の、どこを切り取って今回のお話にしようかなあ、という事で、ここはひとつ、エボシ様が倭寇だった頃にしよう、という前提で、書く事にします。
 倭寇についてをざっくり調べ、そもそも本邦に於ける「海賊」の通史を浚っておきます。

冒頭とかプロットとか

 長い話はプロットを立てるのですが、今回は一万字程度かそれ以下の掌編にする予定です。倭寇であった頃の、とあるワンシーンを書く、事にした時点で、もうプロットは放棄、流れに任せて冒頭を考える事にします。視点話者はゴンザですが、語り口調は少々お堅くいきましょう、元武家の元坊主ですからね。というわけで、書きます。

 

 

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